【人体の描き方編】おすすめ美術技術書3選

【人体の描き方編】おすすめ美術技術書3選

人体構造を学ぶ重要性

ネットには絵にまつわるノウハウや便利なツールがたくさん公開されています。

これについてはのちのち、有益な情報をシェアしていきますね。

しかし書籍のように丁寧に整理され、まとまった資料はとても重要です。

今回は人体にフォーカスしておすすめの美術技術書を取り上げていきたいと思います。

画力の向上に近道はないのか?

ローマは一日にして成らず、画力を向上させることとはまさにそういうことだと思います。

一つ一つ積み上げていくことが大切であることはじゅ~ぶん解っているのです…!しかし!

効率的に吸収していけるのならそれに越したことはありません。

その一つとして「構造を理解すること」は大変重要なファクターです。

人を描こうとするならば、骨格・筋肉を意識するのとしないのでは説得力が大きく変わってきます。

要点としては

  • 人体を簡易的なオブジェクトでとらえる
  • 主要な骨格・筋肉を覚える
  • 曲げたとき・伸ばしたとき・回したときなど、動きに応じてどのように変化するのか意識する

以上を繰り返し描き続けていく中で適宜練習していくこと、それが理想へ近づくための近道のひとつだと思っています。

 

そこで大変参考になるのは、プロの方々が書いた美術技術書です。

私はこの手の書籍が大好きで、気になったものはすぐ買ってしまい、そのこと自体がもはや趣味と化しているような人間ですが

中でも何度も何度も見返し「この本をちゃんと読んでから、描きやすくなったのでは…!?」と感じた良書を紹介したいと思います。

【厳選】おすすめ美術技術書

アーティストのための美術解剖学

ヴァレリー・L・ウィンスロゥ著 マール社出版

購入した当時は、あまりの情報量の多さ・専門性の高さにとっつきにくさを感じ、しばらく開かずじまいでした。

今ではこの本が手元にないと不安になるくらいに気に入っています。

無駄な情報は一切ないので、全てに目を通せるのならそれが一番だと思いますが、1から10まで理解しながら読破するのはそれなりの時間と労力を要します。

実際に絵を描く前に気力を削がれてしまっては、本末転倒です!

 

私のおすすめの使い方としては、「あれ?ここの隆起はなんの筋肉が関係しているんだろう?」と疑問に思ったときに辞書のようにひく使い方です。

「頭部・胴・腕・手・脚部・足」でインデックス分けがしてあり、解剖学的な用語に対しては詳しい解説も記載されています。

手持ちの実写写真と見比べながら、骨格や筋肉の配置を確認したり描き込んだりすると理解を深めやすいと思います。

この本のシリーズには今年5月に発売された「モーションを描くための美術解剖学」があるのですが、個人的には「アーティストのための美術解剖学」と次に紹介する本の組み合わせが最強だと感じています。

スカルプターのための美術解剖学

アルディス・ザリンス サンディス・コンドラッツ著 ボーンデジタル社出版

恐ろしいほどの良書。

まず何が良いかというと、他の技術書に多いイラストでの解説ではなく、実写写真・スキャニングした3Dモデルを使っている点でイメージがかなりつかみやすくなっています。

前鋸筋が大好きなので、該当ページを穴が開くほど見てましたね。

「アーティストのための美術解剖学」は文字による細やかな解説が多かったのに対し、こちらは簡潔かつ的確なポイントを差し込み、残りのスペースはたくさんのビジュアル資料が掲載されています。

特に複雑な腕の変化については多くの写真が載っており、上げたときや回内・回外したときの骨格と筋肉の関係性による形状の変化など、「こう動いたときどうなるの?」という疑問がきっと解消されると思います。

マイケル・ハンプトンの人体の描き方

マイケル・ハンプトン著 ボーデジタル社出版

解剖学的なフォルムばかり考えてしまうと固い動きになってしまう可能性があります。

そこで、次のポイントとして簡易的なオブジェクトとして身体の要所をとらえ、素早く描き出せることを目指しましょう。

「マイケル・ハンプトンの人体の描き方」は形を捉える訓練をするために非常に有用な手引書です。

ダイナミックな人体を描くには、全体のフォームを意識することがいかに大切かが解ります。

気に入ったページを黙々と模写をし続けるだけでも、構造的に思考する能力が鍛えられると思います。

難点を挙げるなら、「スカルプターのための美術解剖学」とは違い、すべて著者の絵で解説されているため癖が強く出ているところでしょうか。

私はとても好みなのですが、それぞれ目標とする絵柄があるはずなので、一度確認して自分の目標と照らし合わせてみてくださいね。

まとめ

前述した要点と照らし合わせると

人体を簡易的なオブジェクトでとらえる 

→ 「マイケル・ハンプトンの人体の描き方」

主要な骨格・筋肉を覚える 

→ 「アーティストのための美術解剖学」

曲げたとき・伸ばしたとき・回したときなど、動きに応じてどのように変化するのか意識する

→ 「スカルプターのための美術解剖学」

となり、それぞれの役割に応じて参照する使い方をおすすめします!

本当はまだまだおすすめしたい良書はたくさんあるのですが、このような技術書は3000円~8000円といった価格帯が多く、漫画のように一気に数十冊大人買いすることが難しいと思われます。だからこそ今の自分に必要なものを、伸ばしたい技術との不一致がないように選ばなければなりません。


大切なことは、解らないところはしっかりと資料を確認し、常に考えながら描くこと

 

日々練習を積み、微力ながらも皆さんに有益な情報を届けられるよう、努めてまいります。